Mashiro Chronicle

長文をまとめる練習中 割となんでも書く雑食派

マルチメディアと歌: はじめ・なか・おわり【楽曲オタクAdvent Calendar 2021】

2021年も待降節がやってきた。つまり、楽曲オタクAdvent Calendarの季節だ。 adventar.org お邪魔し始めて3年目ともなると、そろそろ、わたしが楽曲オタクじゃない云々という件も煩くなってきた。楽曲オタクなんかではないわたしがこの企画に入り浸っている…

ボイチェンの行きつく先は女性声優のキャラ声なのか?: あるいは、ボイチェン初心者によるボイチェン初心者のためのつぶやき

隠すことでもないので公言しておくと、1ヶ月ほど前、2021年の3月上旬から、女声へのボイスチェンジ(いわゆる「ボイチェン」)にチャレンジし始めた。 理由は色々あるが、言ってしまえば、「興味があったから」だ。 特に最近、多くの人がボイチェンに興味を…

(あるいは)失われた時を求めて: 『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』プレイ感想〈微ネタバレあり〉

このエントリは、2020年12月3日にコーエーテクモ(ガストブランド)から発売された、『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』(以下『ライザ2』)のプレイ感想だ。未プレイの人にも極力配慮しているが、どうしてもシナリオの中身に触れざるを…

詞について考える待降節2020【楽曲オタクAdvent Calendar 2020企画】

このエントリは、なまおじさん(@namaozi)主催、【楽曲オタクAdvent Calendar 2020】用の記事だ。わたし個人としては2019に続き2度目の参加となる。 2020年の締めくくりに、優れた楽曲オタクたちが次から次へと音楽を紹介してくれる。音楽に興味がある人も…

【試論】ビジュアルノベルにおける「全体」序説: 『TrymenT』について

ライプニッツが記号論の端緒を紡いでから数世紀、人類は未だ、一つの記号体系への統一に向けた苦闘の最中にある。要するに、表現の形式によってメッセージそれ自体が変質する、といった、もはや古臭さを感じさせるような議論から――皮肉なことに――脱却しきっ…

2019よく聴いた完全神アニメ/ゲームサントラ集[楽曲オタク Advent Calendar 2019企画: 2019/12/03]

本エントリは、なまおじさん(@namaozi)の「楽曲オタク Advent Calendar 2019」企画のためのものである。もちろん、この企画を知らずにクリック/タップした方も大歓迎だ。そんな方は、ぜひ下のリンクをクリックしてみて欲しい。 adventar.org なお、このよ…

ナナシスでライブ素人童貞から脱却した話 【ナナシス5thアニバーサリーライブ感想】

去る2019年7月13日、「Tokyo 7th シスターズ」の「4th Anniversary Live -SEASON OF LOVE-」に一般参加してきた。 一般参加――ライブ界隈では聞きなれない表現だろう。まさか私も、この言葉をライブカルチャーで使うハメになるとは思っていなかった。要する…

文字禍/まごころを、君に【『みにくいモジカの子』プレイ感想<ネタバレ有り>】

※8月19日追記:一番下に参考で示した記事を閲覧した上で、本論最後のチャプターを若干修正。記事の要旨に変わりはない。 ※8月7日追記:本論の終わりに補遺として「シナリオの一貫性とトゥルー以外のヒロインのルートについて」を追加。ただし、「作品の感…

鳥籠、少女、青い鳥: 『リズと青い鳥』感想

山田尚子監督の長編アニメを鑑賞しに行く時には、必ず多少の覚悟を決めることにしている。私にとって山田尚子の作品を観るとは生易しいことではない。秋葉原UDXで初めて『たまこラブストーリー』に触れた時の衝撃といえば、まだ瞼の裏にこびりついている…